(書きかけ)流言、デマに関する書籍のまとめ

定義 デマ:政治的な対立者を誹謗したり中傷したりする目的で悪意ある情報を捏造する現象*1 流言、うわさ:自然発生的に生じ、またその内容に関心をもつ集団の中で広がっていく*2 流言:その内容が社会的一般的であり、日常的な人間関係の枠組みを超えて不特…

いたこニーチェ

「いたこニーチェ」(適菜収、ISBN:9784870319042)を読む。Nさんがネタ的に勧めてくれて、著者の著作リストを見たら真面目に取り組んでそうだったので。 こりゃなんだ?ニーチェを引っ張り出してきて、何がやりたい? コメディ小説の合間にニーチェが何やら言…

日本人の英語

「日本人の英語」(マーク・ピーターセン、ISBN:4004300185)を読む。 これは面白いなあ。いかに自分が典型的な日本人英語を書いているか気づかされた。で、さらに美しい英語(というかこなれた英語)が使えるようになりたいと思った。 この本の内容を念頭におい…

食品汚染はなにが危ないのか

「食品汚染はなにが危ないのか」(中西貴之ら、ISBN:9784774137964)を読む。上の本が面白かったので。 これもまぁまぁ面白い。食品添加物等の問題に対して、定量的なアプローチをとり、そのスタンスがぶれないところが良い。 ただ、共著者間のギャップが非常…

からだビックリ!薬はこうしてやっと効く

「からだビックリ!薬はこうしてやっと効く」(中西貴之、ISBN:9784774136813)を読む。くりらじ経由で。 実のところ、この本には薬の化学的な話を期待していた(薬のほげほげ分子構造が細胞のぴよぴよとふがふが反応して、とか)。が、実際には薬物動態学の話で…

追憶のハルマゲドン

「追憶のハルマゲドン」(カート・ヴォネガット、ISBN:9784152089472)を読む。 ヴォネガットの短編集。短くても面白い。 ただ、短いので、どっぷり浸かる感じが足りない。面白いのになあ。

銃・病原菌・鉄

「銃・病原菌・鉄」(ジャレド ダイアモンド、ISBN:9784794210050、ISBN:9784794210067)を読む。オススメ本100冊(http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2008/04/100_0953.html)を参考に。 まあ、面白い。が、ランキング1位になるほどなのだろうか? 欧米人が…

言語を生みだす本能

「言語を生みだす本能」(スティーブン・ピンカー、ISBN:9784140017401、ISBN:9784140017418)を読む。2chの科学書推薦スレを参考に。 言語の発達過程の話など、なかなか面白かった。ただ、英語ができないと面白みが少し薄れるかも。mice eaterはよくて、rats …

偽善エコロジー

「偽善エコロジー」(武田邦彦、ISBN:9784344980808)を読む。目次を眺めたら、LCAの題材探しに使えるかもと思ったので。 が、買うべきではなかったかも。内容があまりにもダメすぎる。 脳内データ まず、データに信憑性がない。重要そうなデータは、「私の調…

ホーキング、宇宙のすべてを語る

「ホーキング、宇宙のすべてを語る」(スティーヴン・ホーキングら、ISBN:427000097X)を読む。「ホーキング、宇宙を語る」と間違えた。 悪くはないんだけど、「コスモス」みたいなワクワク感があまりない。ちょっと内容がしっかりし過ぎているかも。 「宇宙を…

論文捏造

「論文捏造」(村松秀、ISBN:4121502264)を読む。 フラーレン高温超伝導で論文を捏造したノンフィクション。 本としてはまあまあ面白い。でも掘り下げ方が足りない気がして、ずいぶんもったいない印象。 ただ、著者は理系の大学を出ているのに、 膨大な数の論…

地球温暖化論への挑戦

「地球温暖化論への挑戦」(薬師院仁志、ISBN:4842912286)を読む。 薬師院氏の著書『暴走する「地球温暖化」論』で、 私の行なった作業は、古い書物や科学雑誌の記述を発掘し、追跡することを通じて、気候変動に関する理論や世論がいかにして誕生し、変遷し、…

暴走する「地球温暖化」論

『暴走する「地球温暖化」論』(武田邦彦ら、ISBN:4163698906)を読む。 面白いと言えば面白いかもしれないが、説得力が全然ない。 ただ、この本がきっかけでいくつか考えたこともあったので、それなりには役に立ったかも。あとブックガイドはそこそこ便利かな…

不都合な真実

「不都合な真実 ECO入門編」(アル・ゴア、ISBN:4270002263)を読む。環境問題に興味があるんなら、読んどかないとまずいかな、と思ったので。パラ見したら大して内容は違いそうになかったので、安いほうにした。 感想は特になし。写真集だな。これは。

怪しい科学の見抜きかた

「怪しい科学の見抜きかた」(ロバート・アーリック、ISBN:4794216629)を読む。 エセ科学糾弾系の本かと思ったが、かなり毛色が違ってた。クロを糾弾するんじゃなくて、グレーを取り扱った本。微妙なところがなかなかにくい。 ただ、こういう違った視点を見せ…

プレイヤー・ピアノ

「プレイヤー・ピアノ」(カート・ヴォネガット・ジュニア、ISBN:415011501X)を読む。 これはどうもいまいちだったかな。厚いし。 国王の話にどういう意味があったのかわからん。 気になったところもほとんどなし 「これ以上魅力的なゲームはちょっとないもん…

99.9%は仮説

「99.9%は仮説」(竹内薫、ISBN:4334033415)を読む。ずっと前にちょっとだけ立ち読みしたことはあった。*1 悪くはないけど、あまり面白くない。読みやすいのはいいけど。 この本を読んだだけだと、白黒二元論がら全部グレー一元論に変わるだけのような気がす…

母なる夜

「母なる夜」(カート・ヴォネガット・ジュニア、ISBN:4150107009)を読む。 なんでこういろんな面から突き刺してくるのか。読んでて少し悲しくなった。別の側面を見せられたのかもしれないが、もしかしたら同じものなのかも。 ストーリーそのものは平坦な感じ…

ジェイルバード

「ジェイルバード」(カート・ヴォネガット、ISBN:4150106304)を読む。久しぶりのヴォネガット。 やっぱりいいものですね。この、体の中を空虚というか、黒いものというか、落ち着きがなくなるような、落ち着かせるような、よくわからんものがぐるぐる回って…

生物から見た世界

「生物から見た世界」(ユクスキュル、クリサート、ISBN:4003394313)を読む。知覚を元に世界を記述する云々*1って話のときにえぬさんが勧めてくれた本。 なかなか面白かったぞ。私の思いの半分くらいはこの本で解消されたかも。 カタツムリは早い振動を感じる…

哲学ということ

「哲学ということ」(ISBN:9784062826020、太田光、田中裕二、野矢茂樹)を読む。野矢さんテレビに出てたんか。 野矢氏の主張はいつもの内容だからいいや。 太田氏の話は。分かり合いたいって言ってる割に、相手の話を全然理解しようとしてないぞ。自分の主張…

「大森荘蔵-哲学の見本」を途中までと知覚と世界

「大森荘蔵-哲学の見本」(野矢茂樹、ISBN:9784062787536)を読む。大森氏についてはまったく知らない。野矢信者買い。 また失敗した。解説本はダメだっていつも書いてるのに。信者買いだから仕方ないけど。 なんで解説本がダメなんだろうか。本を批判的に読も…

倫理問題101問

「倫理問題101問」(マーティン・コーエン、ISBN:9784480090591)を読む。 なんと言ったらいいか。 本の中身はあまり面白くなかった。個々のジレンマはそれほど面白いと思わなかったし、ディスカッションパートも何が言いたいのかよくわからない。 ただ、101問…

地球環境の教科書10講

「地球環境の教科書10講」(左巻健男ら、ISBN:4487800625)を読む。悪くない。 環境問題を全般的につかむのにいいと思う。「はじめに」で書かれている「簡潔だが理解するのにちょうどよい丁寧さ」「背後に熱い心を持ちながらも、できるだけクールに」という試…

流れのふしぎ

「流れのふしぎ」(石綿良三、根本光正、ISBN:4062574527)を読む。なかなかいい本でした。 流体のいろんな挙動について、「身近な例」「原理」「応用例」がセットで書かれており、うまくバランスをとっているなあと思った。解説そのものはちょっと微妙なもの…

「悪魔のサイクル」へ挑む

『「悪魔のサイクル」へ挑む』(ISBN:4492222618、西澤潤一、上野稃黄*1 )を読む。 なんと言ったらいいのか。 トンデモと切り捨てるのも躊躇する。まともなことを書いてるところもある。だが中心的な主張に根拠がなく、笑いを誘うものであるところは、トンデ…

水素は石油に代われるか

「水素は石油に代われるか」(ISBN:4274200744、Joseph J. Romm)を読む。 燃料電池自動車がわりにあわないとか、各論についてはわかりやすい(私の考えとほぼ同じ)と思う。でも全体としてどういう主張なのかわかりにくいかも。「水素」をタイトルに持ってきて…

世界が変わる現代物理学

「世界が変わる現代物理学」(ISBN:4480061932、竹内薫)を読む。 物理学が「SF化」「モノからコトへ」変わっているとの話。 あまり面白くなかった。量子論の説明もわかりやすいとは思えなかった。 …(なんとなくは)すでに知っていた内容だからか?

ご冗談でしょう、ファインマンさん

「ご冗談でしょう、ファインマンさん」(R.P.ファインマン、上巻ISBN:4006030053、下巻ISBN:4006030061)を読む。10年位前に読んだことがあるが、また読んでみたくなった。 やっぱり、こういう生きかたには少しあこがれてしまう。ひとつの理想的な生きかたとで…

ヴォネガット、大いに語る

「ヴォネガット、大いに語る」(カート・ヴォネガット、ISBN:4150501505)を読む。講演などの短文集。 これはいまいち。読むのが途中できつくなった。 ビアフラ共和国 ヴォネガットはフィクションをノンフィクションっぽく書くので、騙されないようにいつも気…