環境

分散電源vs集中電源 電気と熱の同時利用編 その一

安井至氏が給湯法の選択について検討していた。ちょうどよい機会なので、前々から書こうと思っていた電気と熱の同時利用について検討してみる。「給湯装置の選択その2」*1では、一次エネルギー基準で給湯装置を比較している。比較方法の詳細についてはリン…

お買い物袋持参のススメ

最近はレジ袋の有料化が議論されているようです。容器リサイクル法逃れかもしれませんが。まぁ、素直に受け止めれば廃棄物を減らすために買い物袋の持参へ移行させる意図なのでしょう。では実際、レジ袋とマイバッグはどっちがいいのでしょうか。もちろん値…

分散電源vs集中電源 熱回収効率編

前回*1は発電効率について比較してみましたので、今回は熱について検討してみます。お湯のことです。 分散電源のメリットとして一番大きいと思われるのは、発電時に生じた廃熱を別の用途にうまく利用できる可能性があることです。家庭用ならお湯として使えま…

肉を食うなら…

日本建築学会の産業連関表LCAデータ*1より 肉 CO2[kg/kg-肉] 牛肉 5.303 豚肉 1.900 鶏肉 1.022 鶏肉食え、鶏肉! *1:http://news-sv.aij.or.jp/tkankyo/s0/news.htm

複合汚染

「複合汚染」(有吉佐和子、ISBN:4101132127)を読む。なかなか興味深い話だった。著者の有吉氏が参議院選挙で紀平氏の応援をするのだが、彼女の主義主張を知らずに応援している。そんなもんなのか。適当だね。…環境の話?あまりコメントする気力が湧かないな…

分散電源vs集中電源 発電効率編

分散電源と集中電源の発電効率を比較してみます。別のところで書いたように、燃料は天然ガスもしくは都市ガス方式の比較です。 集中電源 集中電源方式の平均発電効率は40%だそうです*1。ですがこの数字は古い発電所や石炭発電なども含んだ平均値です。天然ガ…

分散電源と集中電源その2 分散電源ってどこがいいの?

じゃあ、分散電源ってどこがいいのでしょうか。 熱を有効利用できる(ので集中型より高効率になる) 送電のロスがなくなる(ので集中型より高効率になる) 電力網から独立できる(自立できる) ほかにもあるような気がしますが、とりあえずこんなところで。このう…

分散電源と集中電源その1 分散電源って何?

近頃の風潮として、従来の集中型発電から分散型発電に移行しようという雰囲気がある。でも観念的な議論ばかりで定量的な議論をトンと見かけないので、ちょっと考えてみることにする。たぶん最終的な結論は集中発電方式のほうがいいっていうことになる気がす…

新・環境倫理学のすすめ

中西氏の雑感*1経由で「新・環境倫理学のすすめ」(加藤尚武、ISBN:4621053736)を読む。ちなみにこの本の前著である「環境倫理学のすすめ」(加藤尚武、ISBN:4621070347)は結構前に読んでいて、なかなか面白かったので「新」のほうも期待して読んだ。ちなみに…

分散電源と集中電源の比較

分散電源は何が良いのか。観念的な話。独立するのが偉いのか?コンピュータの分散化とのアナロジー 発電効率 熱利用 ヒートポンプの利用 今ある設備と新しい設備の比較ではなく、新しい設備同士の比較 次にある資本を投入する場合、どっちがいいのか 自然エ…

洗濯は手干しが一番!

洗濯についてLCAをやってみる。条件はこんな感じで。 毎日1回ずつ、5kgの洗濯・乾燥 洗濯機・乾燥機は20年使う CO2排出量を調べる項目はこんなところだろうか。 洗濯(洗濯機製造、電気、水、洗剤) 乾燥(乾燥機製造、電気、ガス) で、データ探し。 日本電機工…

LCAリンク集

原単位 日本建築学会 建物のLCA指針 http://news-sv.aij.or.jp/tkankyo/s0/news.htm の中のAIJDATA95_V3.0.xls 1995年産業連関表ベース エネルギー, CO2, SOx, NOx, CH4, N2O 機械製品なども重量ベースの原単位となっているので使いやすい 物質・材料研 …

メディアの役割…? 〜「食卓の安全学」「化学物質と環境円卓会議」

安井至氏のページ『「食卓の安全学」&疑似科学』*1経由で「食卓の安全学」(松永和紀、ISBN:4259546775)を読む。安井氏のページをよく読む人にとってはそれほど目新しい内容はないかも。でも内容がしっかりしていることは確かなので買って損はない。特に第2,…

人類は何年後まで生きのびるのでしょうか。 〜持続可能性の評価とは

持続可能性という言葉は使う人によって意味がまちまちのようだ。安井至氏は持続可能性を次のように4つに分類している(http://www.yasuienv.net/CSR2005.htm)。 企業の持続可能性 環境の持続可能性 社会の持続可能性 地球(人類)の持続可能性 この分類が妥当か…

燃料電池は大型に限りますよ。 〜東芝モバイルFC

ちょっと前のニュースのようだけど気になったので。 東芝はモバイル機器用の燃料電池開発を盛んにやっているが、どんどんと小さなものができてきているようだ。 http://www.toshiba.co.jp/about/press/2005_09/pr_j1601.htm で、これについてちょっと検討し…

古典を読むときは時代背景を大切にね。 〜「沈黙の春」

一応環境問題に興味を持つものの基礎教養として古典でも読んでみるかと思い、「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)を読む。全体的にネガティブな感想を抱いてしまったが、これは私の環境問題への志向が主に持続可能性にあり(エネルギー枯渇問題とか)、生態系…

幸せってなんだろう… 〜「環境リスク心理学」

って言っても、宗教とか哲学の話ではなくて環境問題の話。「環境リスク心理学」(中谷内一也、ISBN:4888487510)を読む。環境問題について、人々はどんなことが危ないと思っているのか、それは本当に危ないのか、どのようにすれば問題が正しく伝えられるのか、…

プロジェクタとOHPと紙資料と

プレゼンテーションのやりかたによって、どの方法が1番CO2を出さないのか計算してみる。まずはデータ集めから。 とりあえずCO2原単位は建築学会の産業連関表ベースのが気軽に使いやすいと思う。http://news-sv.aij.or.jp/tkankyo/s0/news.htm 計算の前提はこ…