横浜ハイキングコース緑化プロジェクト


この記事は OpenStreetMap Advent Calendar 2016 の何日か目の記事になるはずです。

こんにちは。IngressではEnlightenedチームで緑化活動に勤しんでまして、mapillaryでも緑化活動を頑張っております。
基本的には、Googleも手が届いていないニッチエリアを狙う方針で、ハイキング道、公園、神社などを中心にマピります。
当面は、横浜市南西部から三浦半島にかけてのハイキング道全制覇を目標に進めており、ここではハイキング道フォトマッピングの私なりのやり方についてまとめてみたいと思います。

ちなみに今進めているエリアはこの辺。
https://www.mapillary.com/app/?lat=35.28544741253161&lng=139.60863187492998&z=13.216203073302742

© Mapbox © OpenStreetMap

装備

撮影はこんな感じ

  • SONYのアクションカムAS200Vバックパックマウントで肩ベルトに取り付け、5s間隔で撮影。
  • ルート沿いにあるPOIは、手持ちのTG-4で撮影。撮影方角を記録してくれるのが優秀。
  • 展望台等で撮影するために、Theta Sと自撮り棒。
  • GPS。etrex10を使ってます。iphoneでログとったほうが精度いい気がしている…

つまりこんな感じである。

困っている/いたことなどなど

  • 林の中は暗くて非常にぶれやすい。心持ちゆっくり歩くようにしているが、今の所解決策なし。
  • 登り道は地面ばかり、降り道は木々ばかりが映ってしまい、地面を画角に入れるのが難しい。バックパックマウントは水平から上に向けることができないので登り道に対応できないが、自由雲台をひとつ噛ませることで登り道でも道の様子を撮影することができるようになった。詳細はこちら http://d.hatena.ne.jp/muramototomoya/20161205
  • AS200Vのリモートビューも買ったけどiphoneで事足りた。
  • 帽子にクリップマウントも試してみたけど、帽子の映り込みが激しくてアウト。


後処理

  1. GPSからカシミールにgpxを落とす。
  2. 撮影した写真をgpxで位置合わせ。
  3. 手作業で、ブレがひどすぎる写真の削除や、他ハイカーのぼかし処理
  4. Python Tools for Mapillaryで、撮影方向付与(interpolate_direction)して適当に分割(sequence_split)してアップロード(upload_with_authentication) (参考:http://d.hatena.ne.jp/muramototomoya/20160820)

python tools超便利。これのためだけにpythonをインストールする価値はあります。

OSMタグ

家に帰ってマッピングするまでが遠足です。
ハイキングルートやお地蔵さんなどのマッピングはもちろんですが、私がなるべくタグ付けしているのはこんな感じです。

POI タグ
道標 tourism=information, information=guidepost, hiking=yes
山火事が起きた時に位置を知らせる看板 emergency=access_point, ref=*, operator=*
動植物や自然の説明看板 tourism=information, information=board, board_type=geology/nature/plants/wildlife
(余裕があれば)路面状態 surface=*
行き止まり noexit=yes

hiking*360

普段Thetaで360写真を撮っていると、ハイキング路でも360写真を撮りたくなります。

Mapillaryに上げてみました。
https://www.mapillary.com/map/im/dWir5r3paqhWQt5S0nM0jg
やっぱり360写真は強力ですね。普段は無駄になりがちな天頂方向も有効に使えるので、360画像の本領発揮と言えるのではないかと。
とは言え、自撮り棒を持ったままハイキングするのは片手がふさがって危険ですので、使い処は限られそうです。

終わりに

それではみなさん、よい360撮影ライフを!
(この記事のロゴは はがないジェネレーター http://hgn.ai/ を使用させていただきました。また記事内のイラストはいらすとや(http://www.irasutoya.com/)さんの画像を加工して使わせていただきました。)