Insta360 OneをMapillary向けに使う

Insta360 Oneを買いました。巷ではバレットタイムなどの動画撮影機能が注目されていますが、私の用途は静止画のみです。主にストリートビュー撮影(Mapillary)向けです。
ということで、Insta360 OneをMapillary向けに使った結果をまとめます。

良い点

  1. インターバル撮影の最小設定が2sです。ただ、2s設定だと結構撮影に失敗するので、撮影間隔が2s, 2s, 4s, 2sとかになったりします。撮影間隔3sなら大丈夫です。これで車載もいけますね!
  2. カメラのボタンを3回クリックするとインターバル撮影を開始できます。これまでは、カメラ起動→スマホアプリ起動→wifi接続→インターバル撮影開始、といった面倒な手順を踏む必要がありましたが、この手間がなくなります!歩きストリートビュー撮影すると、開始・停止を頻繁に繰り返すので、この機能はかなり便利です!
  3. スティッチはとてもきれいです。つなぎ目はほとんど見えません。Thetaは単体撮影時は綺麗なのにインターバル撮影ではつなぎ目が明らかでしたし、LG360はぼやけてたりがっつりずれてたりしてましたが、Insta360はかなり優秀です。
  4. (今となっては当たり前ですが)microSDカードが使えます。
  5. Bluetooth接続は、wifi接続と比べて楽です。

悪い点

  1. 画像保存形式がDual Fisheyeです。そのままではMapillaryにアップできません。iPhoneかデスクトップアプリでEquirecutanglar形式に変換する必要があります。

  1. ジャイロセンサーが敏感すぎるようで、歩きながら撮影すると水平レベルが逆に乱されてしまいます。ポールなどを使って、自分で水平をキープしなければなりません。で、ジャイロ補正をOFFにする必要があります。

    1. iPhoneアプリはデフォルトがジャイロ補正ONになっています。画像をひとつひとつ開いてOFFにしなければなりません。撮影画像は何千枚もあるので無理です。
    2. デスクトップアプリInsta360Studioを使うと、ジャイロ補正OFFで画像をEquirecutanglar形式に変換することができます。ただし、
      1. 撮影情報が消されてしまいます。撮影日時も消されてしまうので、GPSデータと突き合わせてジオタグをつけることもできません。なので、exiftoolを使って撮影日時を書き戻してやればなんとかなります。

>> exiftool.exe "-alldates<$filename" -overwrite_original DIR

      1. わたしの環境では一回に300枚程度しか画像書き出しができません。それ以上を一度にやろうとするとアプリが落ちます。

まあいいか

  1. GPSありません。スマホ経由でも位置情報は付きません。自分でつける必要があります。今時珍しいですね。
  2. コンパスもありません。こっちは仕方ないか。
  3. 画像サイズは6912 x 3456(24M)とかなり解像度が高いのに、Theta Sの5376 x 2688(14M)と比べて必ずしも画質が高いとは言えません。細部はベタっと潰れています。

まとめ

3クリック機能がかなり便利で、この1点だけでも価値があります。ただ画像書き出し周りがいまいちなので、他人に勧めるには少し躊躇してしまいます。

Theta S vs Insta360 One