世の中意外に科学的

「世の中意外に科学的」(櫻井よしこISBN:4087813061)を読む。
看板に偽りあり。タイトルと内容がぜんぜんあっていない。
このタイトルだと、「科学ってあまり役に立ってないと思われてるかもしれないけど、身近なところで活用されてるんですよ」という感じの内容を期待してた。例えば安全な食品添加物の開発とか、電子機器の小型化とか。でも実際の中身は、単に生物・医学系の研究者にインタビューしてそれを垂れ流してるだけだった。
悪い意味で「複合汚染」の有吉氏と似たところを感じた。基礎研究レベルのものに対しては無批判で受け入れてしまい、応用になると政治的な観点からの批判が多くなる。もう少しいい内容の科学本が書けると思うんだけどなあ。*1

*1:名前は聞いたことあったから手にとってみたんだけど、調べてみたら政治系の人だった。それで唐突に政府や韓国への批判が出てきたのか。