理工教育を問う

「理工教育を問う テクノ立国が危うい」(産経新聞社会部編、ISBN:4101455120)を読む。
いまいち。説得力があまりない。

試験のために覚えた知識は忘れやすい。将来、子供たちを教える立場になる学生たちは、知識は体験することで身につくということを知ってほしい。
(中略)
<直列につないだ乾電池二個と別の乾電池一個を並列につないだら、豆電球の明るさはどうなるか>
(中略)
豆電球は乾電池一個分よりやや明るい程度で、これは高校の物理で習う「キルヒホッフの法則」を知っていれば簡単に解ける問題だった。
犬丸氏は、「教科書から少し外れると、どう教えていいのか分からない教師が多い」と話す。
(P72-73)

教科書の知識だけではなく、考えること、体験することが大切、という話だと思ったら、結局知識至上主義になってるぞ。
というかこの問題、難しくないか?乾電池の内部抵抗とかの知識も必要だよね?

生活苦………六畳一間に暮らし、朝食はパン一枚
(中略)東京・東池袋の家賃四万九千円の木造アパートで一人暮らしを始める。
(中略)東京・白山のアパート(六畳、台所、トイレ)に引っ越した。家賃は二万円。
(P107-109)

学生寮に入れよ。安いぞ。