世界制作の方法 国立国際美術館

現代美術っぽいのをやってたので、立ち寄ってみた。新美術館でやったDomani明日とか、アーティストファイルと似た雰囲気。
これは来て良かった。「世界制作」については分からんけど、世界の見方を変える、新しい視点を提供する、ことにはかなり成功していた。
面白かったのをいくつか。

  • paramodel:プラレールってこんなに美しいものだったのか。プラレールに内在している美しさ、というわけでもない気がする。制作者が新しい美しさを提示したのか。
  • クワクボリョウタ:おもちゃの電車のヘッドライトが映し出す、光の世界と影の世界。横浜美術館で見た「遠くてよく見えない(高嶺格)」のと雰囲気は似ているけど、全く違う(当たり前だけど)。魅入る。動的な影と、静的な光(静物)の対比が美しい。水切りボウルがこんなに美しいとは。電車の逆走はちょっと萎えたけど。
  • 金氏徹平:市販のおもちゃ等々に白い粉を積もらせて、雪の世界を作った。と言えばそれだけなのだが、これもまたすごい。雪で覆い隠されることで、ありふれた物のありふれた側面が覆い隠され、存在感が増している。