Geosaturday Tokyo 参加レポート

2019/12/14開催のGeosaturday Tokyoに参加しましました。Geosaturdayは元々、QGIS Hack FestというQGISを扱うもくもく会イベントでした。今年から名前を変えてOpenStreetMapも含めたオープンGISを広く扱うイベントになったようです。QGISのことはよくわかりませんがOSMのことならなんとなく分かるので、見分を広げるためにちょっと参加してみることにしました。

なお会全体の記録は共有ボードに書き込まれていますので、他グループを含めて実施された内容はそちらでご覧ください。

開場前

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立正大学品川キャンパス



会場は立正大学品川キャンパス11号館。7階のフロアを貸し切り(?)で、どの部屋も使って大丈夫という太っ腹。会場を貸し出していただいた関係者の方に感謝申し上げます。
ちなみに、最初は西側にある正門からキャンパスに入ったのですが、11号館南側が工事中のため会場に辿り着けず、工事中の仮設歩道を通行することになってしまいました。

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品川キャンパス案内図

開場後


会場の教室に30名ほどが集まりました。テーマごとに各部屋に分かれて作業開始です。OSM関連は私とikiyaさんの二人でスタートしました。Mapillaryのデータ収集、アップロードなどについて話していたところ、OSMの基礎が知りたいというAさんが加わり、講習会を始めることにしました。
アカウント作成、iDウォークスルー、最初の編集までやったあたりでお昼に。
まい泉のミニカツサンドを提供いただきました。参加費無料なのに、ありがたいことです…
Aさんは海外のインフラマッピングをやりたいとのことなので、ターゲットのエリアのマッピングをゴリゴリやってもらいました。郊外にあるインフラは、現状ではOSMGoogleマップもデータがほとんど整備されていなかったので、現地の方向けに講習会を実施できれば役に立つ地図が作れるかもしれないという話が出ました。

TIPS的なところとしては、

  • iDはタグの知識がなくてもマッピングできるが、key=valueのデータを見るようにすると理解が深まる
  • “i”マークからタグ解説ページに飛べるので、一度見ておくとよい
  • 間違ってもきっと誰かが直してくれる。どんどんやれ。

といったところを教えてひと段落かなぁと思っていたら、ikiyaさんのアドバンス講座が始まり、

  • JOSM/building_toolを使って、道路に沿って建物を整列する方法
  • 建物の階数は標準地図に表示されないが、f4mapなど多様なレンダラーで活用される

など深いところまで一気に進んでました。

で、どうせならMapillaryも経験してもらおういうことで、アプリのインストールから撮影、アップロードまでやってもらいました。

初めての人には濃すぎる講習会だったかも…

私は合間の時間に

などをやりました。

あとはこんな話題が出ました。

  • mapillary_toolsを使う利点は?→mapillaryアプリで完結しているのであれば、あまり必要ないかも。アプリはGPSをつかめないと撮影ができない。しかし、デジカメでインターバル撮影して、後付けでGPSデータを付与するのであればGPSが届かない建物内部やトンネルのMapillary撮影が可能となる。その場合、webアップローダーだと手作業が面倒。撮影枚数が多いのであればmapillary_toolsのほうが楽。
  • Thetaは内部時計がずれることが多い。facebookの情報によれば時計修正が難しい。その状態だとGPSデータの付与が面倒。
  • areaselecterについては別途指針をまとめる。

ちなみに周りのチームは、QGISとかpythonとか純技術方面の作業を進めている人が多かったように思います。解析ツール向けにOSMデータを使う方法をまとめたり、GISデータ利用者はどんなデータをよく使うのかを意識してOSMデータを入れたりするのがよいのかなぁ、と考えたりした一日でした。