猫のゆりかご

えぬさんお薦めシリーズ(?)。「猫のゆりかご」(カート・ヴォネガット・ジュニアISBN:4150103534)
うん。面白い。それは間違いない。リズムがよいのだろうか。
でも、本の面白さとは別に、えぬさんが私にこの本を薦めた理由もなんとなくわかった気がする。私は半分くらい「ボコノン教徒」なのだ。しかも科学チックな味付けがしてあるので、私に合わないわけがなかろうと。
もちろん私はボコノン教を理解しているわけではない。でもその教義に多少なりとも共感したのは、私が『この世に意味なんてない。人間も自然も機械的に動いているだけだ。でも私が「うれしい」とか「悲しい」とか感じるのは確かだ*1。それなら幸せに生きたほうがいいよね。』*2というような思想(?)を持っているからだと思う。世の中は喜びに満ちていると思います。多分。

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それはそれとして、ストーリーについて言えば、面白かったけど意味がわからなかったというのが正直なところ。「本書には真実はいっさいない。」ということなので、意味がわからなくても構わないのかもしれないけど。
あと、なんか既視感があった。初めて読んだはずだけど、もしかしたら前に読んだことがあるのかもしれない。
ところで、アイス・ナインの融解熱はどうなっているのだろうか。凍るときに結構な発熱があると思うのだが。*3

*1:哲学的な話は置いといて

*2:ぜんぜんうまく説明できてない

*3:有名な本みたいなので、多分誰かが考察してるとは思うけど。