極北に駆ける

「極北に駆ける」(植村直己ISBN:4167178028)を読む。
なかなかよかった。植村氏の「体験したい」という思いがよく伝わってきた。
読み始めは、目的(グリーンランド犬ぞり行)のためには手段を選ばない(なんとかしてエスキモーの技術を盗む)という印象を受けた。それ自体は悪いことではないし、植村氏も意図的に最短距離を行こうとしているようなのだが、犬をどうしても食べられないところなどは、合理性と非合理性の間を揺れ動く感じが出ててよかったかな。