哲学ということ

「哲学ということ」(ISBN:9784062826020太田光田中裕二野矢茂樹)を読む。野矢さんテレビに出てたんか。
野矢氏の主張はいつもの内容だからいいや。
太田氏の話は。分かり合いたいって言ってる割に、相手の話を全然理解しようとしてないぞ。自分の主張を言いっぱなし。
まあ、賛同できる部分もある。太田氏が「霊魂」って呼んでる、みんなに共通した何か。人間の遺伝子なんてほとんど変わらんのだから、ある刺激(ヘビを見たとか)に対する(化学)反応も大して変わらんだろう。その反応が「霊魂」か。でもそれは「心」じゃないだろう。その反応をもとにして、「こわい」とか「かわいい」を選択するステップが「心」じゃないのか。
本のコメントや解説が、太田氏を妙に持ち上げようとしているのが気になる。
感覚は練磨すれば一致していくってのは、そうかもね。化学反応なら。でも一致していったら、そのときはそのときで、わずかな差異を楽しむようになるんだろうけど。