ローガン

爪が生えてめっちゃ強いウルヴァリンって人が、年取って弱くなって、二代目ができてオロオロする話、って程度の背景知識しか持ってなかった。という前提で。

あらゆる面で消化不良感が強い。前半の有刺鉄線+列車はかなり良くてマッドマックスを彷彿させ期待が膨らんだが、後半は単調に。人間ドラマもグダグダ。印象に残る絵も特になし。

車椅子の人と白い人の存在意義は?いなくても話が成立するんじゃないか?弱くなった設定とか、二人目の登場とか、全くと言っていいほど活かされてない。ドローンも自動運転もなんで出した?

あ、映画世界におけるコミックスの位置づけは面白いと思った。実在の人物を扱ったフィクションなのか。コミック⇔映画世界の対比構造が、映画⇔現実世界の構造を想起させ、フィクション性の強調になってるのが面白い。

多分、車椅子の人とウルヴァリンの関係・歴史を背景知識として持っていないとダメだったんだろうと想像する。

ローラのアクションは小気味よさと狂気をはらんだ感じが良かったけど、キック・アスの衝撃を思い出してしまってなぁ…