八ヶ岳縦走 〜二日目(青年小屋〜赤岳〜横岳〜硫黄岳山荘)

朝ご飯は、ご飯、味噌汁、スクランブルエッグ、肉団子。
お弁当はおにぎり二個。
トイレに行って出発するが、雨が降ってきたのでもどって雨具の準備。
登り始めはまだ良かったが、すぐに岩場に。
岩はいや。
雨で滑りそうで怖い。
根性で登りきって、権現岳かと思ったら名もなきピークだった。
仕方なく先へ。
道の横の崖はかなり険しい。
また名もなきピークをすぎる。
今度は鎖場。
何で雨の日にこんなところを通らないといかんのか。
鎖をよじ登りつつ、権現小屋をすぎる。
どこが権現岳なの?
…
雨はやまず。
岩・鎖・はしごのトリプルコンボ。
権現岳付近からしばらく霧が晴れて景色が見えた。
右手のほうには町並みも。
案の定AUでもメールが出せた。
延期の連絡を入れる。
先は長そう。
…
森林限界を出たり入ったり。
アップダウンはあまり大きくないのでそんなにはきつくない。
でも足下は岩or石だらけ。
しばらく誰にも会っていない。
雨が少し弱くなった。
晴れてくれないかな。
硫黄岳山荘に予約を入れる。
赤岳はまだ先。
…
あいかわらずトリプルコンボが続く。
目の前に見えるピークが赤岳かと思えども、全然そんなことはなく先に進む。
ほとんどロッククライミング状態。
そんなことをしにここまで来たつもりじゃないんだけど。
その横を若そうな兄ちゃんがストックも手も使わずに、すいすいと登っていく。
レベルの違いを思い知らされる。
ダブルストックの外人さんとすれ違う。
ロッククライミングはまだ続く。
鎖場は素手だとちょっとつらい。
軍手が欲しい。
岩を登って、ついに赤岳山頂に。
霧で何も見えない。
…
鎖場が多いので、軍手を買おうと赤岳山頂小屋に行ったが売ってない。
山を下る。
ガレ場だが、斜度もたいしたことなく鎖もある。
余裕。
と思っていたら、鎖でバランスを崩して転ぶ。
ストックが手と鎖に絡まって取れない。
やっとのことでストックをはずして立ち上がる。
気にせずまた下る。
下から団体が上がってきたが、転んだのを見られていた。
ゆっくり行けと言われる。
恥ずかしい。
天望荘に到着。
ここは太陽光+風力のようだ。
ここにも手袋はない。
が、鎖は素手のほうが良いと言われた。
…
赤岳を越えたので楽になるかと思ったら大間違い。
やっぱりトリプルコンボが連続する。
ちょっとしたピークばっかりなので、あまり達成感がない気がする。
小さいピークにも名前を付けて頂上に看板でも出せばいいのに。
あたりは一面霧。
…
あとは比較的楽なような、そうでもないような。
ちょっとした岩道ぐらいならずいぶんと慣れたし。
絶壁を鎖でカニ渡りしたり。
雨はやんだが、霧は晴れず。
コマクサの群生地を通って、やっとのことで硫黄岳山荘に到着。
エアリアタイムの1.5倍くらいかかっている気がする。
手続きをして部屋へ。
ベッドは二段になっていて、結構広い。
客もそんなにいないようなので、広く使えそう。
トイレに行ったら水洗だった。
しかもウォシュレットだ。
最近改装したようだ。
山での微妙な贅沢。
山荘の兄ちゃんは、むかし洋光台のサンデーサンの近くに住んでいたらしい。
AUはメールが送れない。
アンテナは二本だが。
NHKラジオも入らない。
…
晩御飯は、ハンバーグ、魚の佃煮。
ハンバーグは手作りのようで好感が持てる。
もう一度メールを試したら送れた。
外で本でも読もうかと思ったが、寒いのでやめる。
ちょっと晴れそうな感じもする。
眼下に雲一面。
眼上にもあるけど。
積乱雲らしきものもちらほら見える。