次の文章の非論理性を指摘せよ。 〜「論理トレーニング」

「論理トレーニング」(野矢茂樹ISBN:4782802056)を読んだのはずいぶんと前。ほかの本も以前読んだのを引っ張り出してきてるだけだが。この本で思い出すのは、野矢氏がこの本を書くために学生を募集したので私もそれに応募したのだが、残念ながらはじかれてしまったことだ。あの時選ばれていたら、私の名前もあとがきの最後に載っていたのになぁ。
それはそれとして、本の中身は文句なく面白い(信者バイアス込)。日本語の論理形式、というか言葉の論理形式を詳説している。記号論理学は有用だけどちゃんと日常のコミュニケーションに使えないと意味がないですよ、と言っているような気がする。でも難しいことは抜きにして、新聞や教科書に載っている「論理の見本」とされる文章を野矢氏がこき下ろしているのを読むだけでも楽しい。
この本にかかれていることを実践するのは非常に大変であるが、この本を読んで私が心がけていること。

自分の言いたいことが何でないのかを明確にする。

(143ページより引用)
この指摘には結構ショックを受けた。この1点だけでもなかなか実践できていないけど、少しずつ少しずつ。