やっぱり途中でダウン 〜4つの「恋愛論」
前に書いた*1ように、同じ「恋愛論」というタイトルを持つ本を4冊借りてみた(橋本治、竹久夢二、吉行淳之介、スタンダール)。橋本治の本がコメントされていたのでそれを読むことにしたが、あまりにも自分の趣味からかけ離れている。それで、せっかくの機会なので同じタイトルで読み比べをしてみようと思ったのです。方針としては、本の目次(論の構成)を比較して、共通する部分・差異がある部分を抽出してみようと。
…ダメでした。
もともと本を全部読むつもりはなかったのですが、「恋愛論」の構成が目次になっているのは吉行氏の本だけだったので、比較も何もできませんでした。で、読んだ状況。
- 橋本治:めくっただけ。講演録。高校時代の初恋話を書いていたような。
- 竹久夢二:文字密度が薄いので、ちょっとは読んだ。格言集みたいな感じだったか。
- 吉行淳之介:本が薄いのでそれなりに読んだ。構成が目次になっているのは良いのだけど、章ごとの関係がよくわからなかった。
- スタンダール:文字密度が濃すぎて3ページしか読めず。
読み終わって(終わったことにして)思ったのは、論の構成は示さないんじゃなくて示せないんじゃないかってこと。本の中でも、自分・知人・小説などの事例を出して、あとは説明しなくてもわかるよな?みたいな雰囲気で。恋愛は個別性が重要なんでしょうね。当たり前だな。