交通のLCA

旅客

まずは日本建築学会のデータ*1から

交通手段 CO2[kg/人/km]
鉄道旅客輸送(JR) 0.084
鉄道旅客輸送(除JR) 0.075
バス 0.094
ハイヤー・タクシー 0.540
自家用旅客自動車輸送 0.083
沿海・内水面旅客輸送 0.437
国内航空旅客輸送 0.245


鉄道やバスがやっぱりいいですね。タクシーは最悪。空車で流してばっかりだし。意外なのは自家用車が非常にいいこと。自家用車なら少なくとも一人は輸送できているからでしょうか。

で、もうひとつ国土交通省のデータ*2も見てみます。もとのデータは単位がg-C/人/kmになっていますが、kg-CO2に変換しています。

交通手段 CO2[kg/人/km]
自家用自動車 0.172
自家用軽自動車 0.084
営業用乗用車 0.341
営業用乗合バス 0.099
営業用貸切バス 0.033
国内航空 0.110
鉄道 0.018
地下鉄 0.015
路面電車 0.029
新交通システム 0.026


なんか二つのデータでずいぶんと違いますね。特に自動車の位置付けが。両データに差はあるのですが、鉄道はどちらのデータでもCO2排出は少なく、バスはどちらかと言えば少なめ、タクシーはかなり多いというのは一致していると言ってよいのではないでしょうか。自動車については、建築学会データではCO2排出が少ないクラスですが、国土交通省データではどちらかというと多いクラスです。
データの信憑性ということになるのでしょうが、国土交通省データの原単位算出方法がわからない*3のでなんとも言えません。なんとなく判断することにしましょう。

貨物

交通手段 CO2[kg/t/km]
鉄道*4 0.038
トラック*5 0.314
自家用車*6 0.676
*7 0.057
飛行機*8 1.802


鉄道と船がいい。トラックでの輸送はあまりよろしくない。(自家用車や飛行機での貨物輸送はマイナーっぽいので気にしない)
でも一般消費者の立場からすると、輸送手段は選べないのであまり比較する意味がないかも。

*1:http://news-sv.aij.or.jp/tkankyo/s0/news.htm

*2:http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h13/html/D0241240.html

*3:建築学会データは産業連関法で算出している。詳細は知りませんが:-)

*4:鉄道貨物輸送

*5:道路貨物輸送

*6:自家用貨物自動車輸送

*7:沿海・内水面貨物輸送

*8:国内航空貨物輸送