背信の科学者たち

背信の科学者たち 論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか」(ウイリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド、ISBN:4062575353)を読む。
なんか古臭い感じだと思ったら、オリジナルは1982年の本だった。それでか。
内容はいまひとつかな。論文捏造などの事例紹介は豊富。でも「なぜ繰り返されるのか」についての考察は弱い。

科学が他の体系よりも非合理性が少ないということを証明する責任は、科学の合理性を主張する人びとにあるにちがいない。(P219)

世間一般では科学は合理的なものとされていると思うので、証明責任は非合理性を主張する人にあるんじゃないかな。科学論研究者コミュニティだと逆なのかもしれないけど。そもそも証明することが可能なのかどうかも知らんけど。