医者の言葉がよくわかる

「医者の言葉がよくわかる」(米山公啓ISBN:4062571323)を読む。なんでこの本を手に取ったんだっけ?
前にこの本を借りた人の書き込みがあったが、ずいぶん医者にうらみがある書きっぷりだった。

医者はサービス業であるなどと言うと、それこそ同僚から反感をもたれそうである。(P13)

普通にサービス業(第三次産業)だと思うが。でもなんで日曜日にやらないんだろうか。

「薬なんか持ってきてませんよ」
「初めての医者にかかるときは、飲んでいる薬を持ってこないと……」
「そうなんですか?なんか赤いような、白いような薬だったなあ」
「あなたねえ……」
(P46)

そうなんですか。私も非常識人間だったようだ。

「まったく病識に欠けてるよなあ」(P64)

普通の人にとって、死は非日常なんだが。
なんというか、全体的にギャップを感じた。こういう本があるということそのものがギャップとも言えるが。著者はそのギャップをなくそうとしているのだろうが、それでも著者と読者との間にもかなりギャップがある。ちょっとした気持ち悪さも感じた。

間違っても「悪性の風邪」と言ってはいけない。医学用語を使うなら、正しく使わないと、それだけで医者は面白くないのだ。(P101)

医学用語は日常語化しやすいんだから、言葉狩りしてもなあ。とかちょっと思ったが、科学用語も同じ構造かも。マイナスイオンとか。普通の人は科学者に気持ち悪さを感じてるのだろうか。