「悪魔のサイクル」へ挑む

『「悪魔のサイクル」へ挑む』(ISBN:4492222618西澤潤一、上野稃黄*1 )を読む。
なんと言ったらいいのか。
トンデモと切り捨てるのも躊躇する。まともなことを書いてるところもある。だが中心的な主張に根拠がなく、笑いを誘うものであるところは、トンデモ系と言えるだろう。

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著者の上野氏は次の「ニシザワの予測式」に基づいて大気中のCO2濃度が3%になるとしている。
CO_{2}(ppm)=278+0.19 \times 10^{0.00117 \times 10^{0.00168 \times AD(year)}}
現在のCO2濃度が370ppm程度なので、3%(30000ppm)だと100倍の外挿になる…
もうね、(略)
せめて予測式がなんらかのモデルに基づくものだったらそれなりに評価もできたんだろうけど、無意味な近似式を作るなよ。無意味な近似式ならどんな予測だってできるぞ。

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この本は上野氏のトンデモ主張に西澤氏がかつぎだされたんじゃないかと思う。なんとなく。

*1:実際の漢字はちょっと違うので原典参照のこと