(書きかけ)流言、デマに関する書籍のまとめ
発生メカニズム
その他
抑制方法・対策
考察
- twitterのSOS情報を見て警察に連絡した人が、現状を知らないにもかかわらず通報したとして怒られたとある*22。では、近くのアパートから叫び声が聞こえた場合に警察に通報するのは正当性があるのだろうか。民家の窓から煙が出ている場合は? ゴキブリに驚いただけかもしれないし、テレビの音かもしれない。魚を少し焼き過ぎただけかもしれないし、バルサンたいているだけかもしれない。先に気がついた人がすでに通報しているかもしれない。個人的には、twitter等の情報確度が低い場合であっても、通報行為を非難することは避けたほうがよいと考える。第三者による通報を躊躇するようになっては損失が大きいのではないか(根拠はないけど)。twitterのようなシステムであれば、通報専用アカウントにリプを飛ばすようにすれば、重複は削除できるだろう。重要度の判断は、警察に任せたほうが良いと思う。
- 噴出流言の場合は、検証情報が出ればすみやかに収まる。インターネット上では1日のオーダーで収束している*23。ある意味、時間が解決してくれるとも言えるし、検証屋が力を発揮したとも言える。噴出流言は対処可能な流言であると言えるだろう。
- 浸透流言の場合はどうか。もし浸透流言に対処可能であるとすると、ホメオパシーとかはなくなっているんじゃないか。もっと言えば、オカルトや幽霊・妖怪文化のようなものまで。自分にデメリットがないものであれば、「世界の真実を知る」メリットがあるし。何かデメリットがあれば解消されるんだろうけど、周りからの働きかけで生じたデメリットは「世界の真実」感を増幅させるだけだし。地道な情報共有コミュニケーションしかないんでしょうか。
文献
- [1]広井脩、流言とデマの社会学、2001、ISBN:416660189X
- [2]荻上チキ、検証 東日本大震災の流言・デマ、2011、ISBN:433403621X