久しぶりにヴォネガット

ヴォネガットを読むの忘れてた。で、「ガラパゴスの箱舟」(カート・ヴォネガットISBN:4150111189)と、「デッドアイ・ディック」(カート・ヴォネガットISBN:4150112193)を読む。
やっぱ、面白いわ。

ガラパゴスの箱舟

どの作品も、よくこんな変なこと思いつくな、と感心する。もちろん、いい意味で。この本では、*マーク。ただ、その設定があまり活かされてない気もする。あと、百万年後の進化についても、なんでこの作品に必要なのかよくわからん。面白いけど。

デッドアイ・ディック

この作品の場合だと、まえがきにある主要な象徴についての説明だろうか。ヴォネガットものにしては普通の話だな。面白いけど。
あと、ちょっと気になるのは、「中性」の概念かな。

この人たちは、わたしと同様、どこからも愛を求めず、わたしと同様、ほとんどすべての好ましいものに偽装爆弾が仕掛けられていることを確信していた。(P184)
それはぼくが中性だからです。ぼくにはセックスがありません。セックスの世界から完全にはずれてるんです。中性はふつうの人の目には見えないから、どれだけの人数がいるのか、だれも知りません。(P200)

わたしは「中性」ではないと思うが、ちょっと気になる。