八ヶ岳縦走 〜五日目(双子池ヒュッテ〜双子山〜竜源橋〜蓼科温泉)

朝、雨が降っている。
どうやって帰ろうか。
朝ご飯は目玉焼き、魚の佃煮、豚汁(昨日の残り)。
…
双子山は一気に上る。
それほどたいしたことはなかった。
頂上が広いので、どこが頂上かわかりにくいが。
そこでメールを出す。
下りもたいしたことなく、峠に着く。
どこかの団体の登山ツアーか何かの準備をしているようだ。
雨の日にやるのはどうかと思うが。
そこから下り。
というか、ほとんど平地。
笹の中を進む。
よい雰囲気。
蓼科への分岐まで一気に。
水場があるらしいが、単なる川しか見当たらない。
川の水を飲むのかな?
先に進むと急に岩場というか、干上がった川に入る。
ちょっとびっくりだが、それなりに歩きやすく、昨日の岩場と比べると屁でもないので突き進む。
だんだんと大きな岩が現れだす。
本当にこの道でよいのか少し不安になる。
雨が降っているので岩場は結構危ない。
慎重に進む。
突然目の前に進入禁止の緑ロープが現れる。
というか、今通ってきた道が進入禁止じゃないか。
道を間違えていたらしい。
道理で。
陸に入るがすぐにヤブこぎ状態になって進めなくなったので、やっぱり川に戻る。
ロープがあるってことは川も通れるってことだと思うし。
進んでいくとまたロープ。
先には前に通ってきたような岩場が見える。
陸に入る。
ここからは普通の道。
長いが。
やっとのことで竜源橋に出る。
信玄棒道を通って蓼科温泉へ。
公衆トイレの洗面所を借りて、ストックや靴を洗う。
靴の中はもうびしょびしょ。
…
公衆温泉に入る。
ほかの客は一人だけ。
バスの時間を確認すると、次は13:13。
二時間に一本ぐらいしかない。
昼ご飯を食べようと店を探すが、ない。
土産物屋はたくさんあるのに。
二軒だけだけど。
土産物屋に付随している蕎麦屋に入る。
中はなんとなく洒落た感じで、場違いな気がする。
こんな場所にこの店があることも、俺がこの店にいることも。
座ろうとしたが、客待ち状態ということで、土産物屋で待てと言われる。
入ろうとする客が、客待ち人数を把握できないのはまずいと思う。
店にとっては好都合だろうけど。
でかいザックを背負って店の中をうろつくのは迷惑なので外で待つ。
しばらくして呼ばれたので入る。
メニューは盛りそばだけ。
一応そばがきはあるけど。
待っている間に隣の人に、この店はこだわりの店だと教えてもらった。
こっちとしては、唯一飯が食える店に入っただけだが、運がよいといわれた。
そばの味はよくわからんけど。
というか、もう少しボリュームのあるものを食いたかった。
食べ終わって外へ。
公衆浴場の目の前に喫茶店があったのに今気づく。
あまりに近いので目に入らなかったようだ。
こっちのほうがよかったかも。
少し雨は降っているが、バス停で待つ。
ほかに50-60くらいの四人組女性も待っている。
バスを使ってくるほどのものがこの近辺にあったのだろうか。
小津安二郎の話はしていたが、見に行ったようでもないし。
バスがきた。
客は五人ぐらい。
一時間ほどで茅野駅に。
14:25の特急に乗ることに。
ホームで待っていると、横にヒデオ(誰)の姿が。
ヒデオは母親と犬と蓼科-白馬に遊びに来ていたそうだ。
特急はいっぱいで座れず。
八王子経由で帰る。